かれこれ、ヨーロッパに移住してかなり経ちます。初めは交換留学、その後は現地企業で働いたりしながら着々と年月を重ね、日本に帰る度に「日本人ぽくないね」と言われます。だからこそ・・・かは分かりませんが、日本とヨーロッパの服装の違いをはっきりと認識できてると思います。ユニクロやMuji、ASICSが大好きで、ヨーロッパだと日本の2倍近く価格が上がるので、毎回帰国すると洋服ショッピングを大量にしてしまう私。ヨーロッパ旅行に初めてくる方向けに、現地の服装についての情報をお届けします。
海外旅行全般における服装も紹介してるので、時間があればぜひそっちも読んでみて下さい。
旅行地域で分かれる服装
旅行先による服装の分け方は色々あります。中でも特に気になるのは、その地域の気候や文化です。異なる地域ごとに適した服装に焦点を当て、地域別ヨーロッパ、そしてよく聞かれるドイツやオランダに焦点を当てながら、アドバイスをご紹介します。
西ヨーロッパ
西ヨーロッパは美しい景観や洗練された文化で知られています。代表的な国々にはフランス、ドイツ、スイス、オーストリアなどがあります。ここでは四季がはっきりとしており、昼夜の気温差が比較的大きいです。
夏の西ヨーロッパでは、涼しいシャツや軽いショーツ、ワンピース、薄い羽織物が活躍します。ただし、予期せぬ雨に備えて防水のジャケットや折りたたみ傘も携帯しておくと安心です。
冬になると寒冷な日が増えますが、基本は東京の冬に、強めの風を追加したイメージをしてもらえれば良いと思います。
東ヨーロッパ
基本的には西ヨーロッパとあまり、服装の選びかたはかわりません。
ただ、冬は厳しい寒さが待っています。防寒具や重ね着が不可欠で、特に防風性の高いコート、ヒートテックが必要です。雪が積もる地域では防水のブーツも役立ちます。
余談ですが、現地でユニクロのヒートテック並みに優れた防寒下着はないので、こっちの人は厚着か、寒いのを我慢するのが基本です。ただ、建物内は基本セントラルヒーティングなのでかなり暑いです。うまくバランスを取るようにしましょう。
地中海寄りのヨーロッパ
スペイン、イタリア、ポルトガルに代表されるような、地中海よりの国は、昼夜の気温差が比較的緩やかです。しかし特に夏は蒸し暑く、日差しが強い傾向があるので、帽子や麻のシャツが是非欲しいところです。また潮風で髪が傷みやすくなるので、気をつけましょう。
特段、意識すべき服装の点はないかと思うので冬は、普通に冬らしい格好で良いと思います。
よく聞かれるドイツやオランダ
ドイツやオランダはヨーロッパの中でも特に人気のある旅行先です。これらの国々は四季がはっきりしており、観光スポットも豊富です。しかし、気候や文化が異なるため、服装にも工夫が必要です。
ドイツでは夏は比較的涼しく、軽いジャケットや長袖シャツが適しています。冬は寒冷であり、暖かいコートやマフラー、手袋が必須です。オランダも同様に冷涼な気候が広がっていますが、風が強いことが特徴です。防風性のある服や帽子があれば、快適な旅行が可能です。いずれの国も雨が多いので、防水機能が付いたアウターや防水シューズがあれば急な雨にも対応できます。観光地では歩き回ることが多いため、歩きやすい靴も重要です。
服の色やスカートの長さ等含め、基本どんな格好でも問題ありません。ただパリなども含めてですが、薄暗い路地など、メインストリートから外れた道には気をつけましょう。
メンズ・レディース別の服装
共通事項ですが、教会等に入場する場合は半ズボンやスカート、肌が見えすぎる服装だとNGなことが多々あるので、観光予定がある場合は意識しましょう。
メンズ
基本的に、なんでもありだと思いますが、以下は気をつけましょう
- 昔ソビエト圏だった国やバルカン半島など、先進国以外に旅行する場合は、ピンク、スカイブルーなど中性的な色を避け、「男らしい服装」にする
- アルバニアやトルコなど、イスラム教が多い国では、ショーツ以外も持っていく。夏でもジーンズなどを履く男性がとても多いのがイスラム圏
レディース
同じく基本的に、なんでもありだと思いますが、以下は気をつけましょう
- アルバニアやトルコなど、イスラム教が多い国では、スカートは避け、肌の露出もすぎないようにする
- パーティーやクラブに行くとき以外は短いスカートは避けるのが無難
季節別
*本章の内容は、上に記述したものと被る部分もあるので、軽く読み流して良いと思います。
四季折々の風情が楽しめるヨーロッパでの旅行は、様々な体験が待っています。しかしながら、異なる気候条件や文化的な違いから、適切な服装の選択が旅行の快適さを左右します。春夏秋冬、四季それぞれに合った服装について見ていきましょう。
春 – 花開く季節
春はヨーロッパが花々で満たされ、穏やかな気候が広がる季節です。しかし、気温の変動が激しいため、寒暖の差に備えた服装が重要です。
春のメンズファッションでは、軽めのジャケットやカーディガン、長袖シャツが活躍します。これらは寒冷な朝晩に対応できるだけでなく、昼間の温かい時間にも重宝します。ジーンズやチノパンツ、スニーカーがヨーロッパの街を歩くのに最適です。さらに、防寒具として軽いマフラーや手袋も用意しておくと安心です。
春のヨーロッパでは、軽やかで明るい装いがレディースファッションには映えます。ワンピースや軽いジャケット、花柄のスカートなどがおすすめです。昼と夜の寒暖差に備え、薄手のカーディガンやストールを携帯すると便利です。足元は歩きやすいフラットシューズがおしゃれで快適です。
夏 – 陽光が満ちる季節
夏のヨーロッパは明るく暖かい日差しが広がり、観光地やビーチが賑わいます。快適な夏の旅行を楽しむための服装のポイントを見ていきましょう。
夏のメンズファッションでは、涼しい素材のTシャツやポロシャツ、ショートパンツが必須です。軽いジャケットやキャップ、サングラスも活用して、日差しから肌を守りましょう。足元は快適なスニーカーやサンダルが最適です。水辺でのアクティビティを予定しているならば、水着やビーチサンダルも用意しておくと良いでしょう。
夏のレディースファッションでは、軽やかで風通しの良い服が重要です。ワンピース、サンドレス、ショートパンツなどが活躍します。明るい色合いや柄物が夏らしさを引き立てます。日よけになるワイドブリムの帽子や日焼け止めクリーム、涼しい素材のサンダルが必須アイテムです。
秋 – 色づく季節
秋はヨーロッパが美しい紅葉に包まれ、爽やかな秋風が吹き抜ける季節です。昼夜の気温差が大きくなるため、調整可能なアイテムが役立ちます。
秋のメンズファッションでは、軽めのアウターが活躍します。ジャケットやカーディガン、スウェットシャツなどが適しています。デニムやチノパンツ、革靴が秋の雰囲気にマッチします。夜になると冷え込むこともあるため、薄手のマフラーや手袋を携帯しておくと良いでしょう。
秋のレディースファッションでは、重ね着がおしゃれで重要です。カーディガンや薄手のコート、スカーフなどが便利です。ジーンズやレギンス、ブーツが秋のスタイルにぴったり。秋の色合いを取り入れたアイテムで、街を歩くのが楽しくなります。
冬 – 雪景色の魅力
冬のヨーロッパは雪景色が広がり、クリスマスマーケットが賑わいます。寒冷な気温に備えた防寒スタイルが必要です。
冬のメンズファッションでは、防寒性が重要です。ダウンジャケットやウールコート、厚手のセーターが暖かさを提供します。防風性のある帽子や手袋、マフラーも欠かせません。足元は防水機能があるブーツが雪や雨から守ってくれます。冬の旅行では、屋内の暖房が効いていることもあるため、調整可能な重ね着がおすすめです。
冬のレディースファッションでは、防寒とおしゃれを両立させることが大切です。ダウンコートやウールコート、ニットワンピースが温かさを提供します。厚手のタイツやレギンス、ブーツで足元も暖かく保ちましょう。手元には手袋、首元には暖かいスカーフをプラスすると、寒冷地でも快適に過ごせます。
ヨーロッパ旅行の服装のまとめ
「日本とそんな変わらない」という印象を抱かれた方が、ほとんどではないでしょうか?私もそう思います。多分大きな違いは「オシャレ、かわいらしい」より「クール、音大人っぽい」をヨーロッパでは意識してる人が多いことでしょう。長々と上述したまとめになりますが、以下の3点だと思います。
- 東ヨーロッパに旅行されるメンズは、中性的な色を避ける
- イスラム圏は配慮が必要
- 短いスカートは避けるのが無難
国別の服装はこちらを参考にしてみて下さい。また、服装に含まれるかはわかりませんが、ショルダーバックやトットバックは避けたほうが無難かと思います。理由はやはり防犯的観点が主です。後、リュックがどうしてもヨーロッパでは主流な気がします。海外旅行のバックパックの選び方もよければ参考にしてみて下さい。
ヨーロッパに限らず、特定の国への旅行時服装が気になる場合は気軽に聞いて下さい。